プログラミング教育に関する講演をさせていただきました(酒田市)

キラリドリームプロジェクトリーダー ダブルインフィニティコーディネート齋藤博美

関係者の皆様はご存知の事と思いますが、平成29年公示~平成32年施行の新小学校学習指導要領の一部に「プログラミング」という単語が盛り込まれました。

「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理思考力を身に付けるための学習活動」
※小学校学習指導要領(総則)第1章・第3・1(3)イ 平成29年公示~平成32年施行
 

この新学習指導要領の公示を受けて開催された酒田市教育研究所視聴覚研究部様の夏季研修会に、講演&実習の依頼を頂き、酒田市立広野小学校様にお邪魔しました。

私は、現役のシステムエンジニア(自営業)でもあり、大学の非常勤講師や学習塾の講師もさせて頂いている立場にあります。そして、昨年度(平成28年度)から各所で定期的に若年層(小中学生)向けのプログラミング教室を開催させていただいております。こんな私の経験が少しでもお役に立てば…という思いで、自らの体験から得られたことを中心にお話させていただきました。
キラリドリームプロジェクトリーダー ダブルインフィニティコーディネート齋藤博美
【演題】
「スクラッチ」を使って、子どもができるプログラミングの手法を学び、学習への可能性を探る
1.私が「プログラミング教育」という取り組みをはじめたきっかけ
2.「スクラッチ」を使った学習への可能性として
 ・プログラムの基礎知識/特徴
 ・プログラミングを通じて育めるスキル
 ・なぜスクラッチが扱いやすいのか
3.「スクラッチ」を使用したプログラミング実習
キラリドリームプロジェクトリーダー ダブルインフィニティコーディネート齋藤博美
まずはプログラムの基礎知識/特徴についてです。一見難しく聞こえがちな「プログラム」ですが、実は皆さんも無意識にこの考え方で日々行動をしていることににお気づきでしょうか?自分自身が無意識に行っているそれらの行動に気付き、かつ、それらの行動を手順を追って詳細に説明することがプログラム化でもあり、プログラミングの入り口になります。その気付き方に加えて、プログラム化する基礎と特徴を知れば何も怖くありません。プログラミングというのは、プログラマーという一部の人間だけの特殊スキルではなく、すべての人が無意識の内に日常的に繰り返している中にもあるのです。まずこの部分を良く理解していただき、自分の意識の壁を取り外していただきたいと思っています。

次に、プログラミングを通じて育めるスキルは、何も、論理的思考力、プログラミング的思考だけではないことを説明させていただきました。そもそも人間が人間らしく生きていくために必要不可欠な様々なスキルを、プログラミング教育を通じて育むことができるのではないかと、私は考えています。

最後は、何故それらのスキルを育むために「スクラッチ」というビジュアルプログラミング言語が有効なのかについてです。様々なビジュアルプログラミング言語がありますが、その中でもスクラッチが使いやすいと感じるのは何故か。ビジュアルプログラミング言語であるにもかかわらずなぜ論理的思考力が身に付けられるのかを、エンジニア&講師の目線で説明させていただきました。
一つ一つの説明に対して、先生方から頂戴した熱い視線とうなずきが印象的でした。
キラリドリームプロジェクトリーダー ダブルインフィニティコーディネート齋藤博美
そしていよいよ後半は、先生方に実際にスクラッチを使って頂いてのプログラミング体験です。スクラッチとは何か、スクラッチの始め方・使い方、課題に沿ってプログラミング実習をしていただきました。

・やりたいことをプログラミング的思考で考えるとどうなるか

・答えが合っているかどうかは「実際にやってみて自分の目で確かめる」という答えの導き方
・上手く動かなかった時のガッカリ感
・その後上手く動いた時の感動

子供たちに指導しているイメージが先生方の中に少しでも湧いたら嬉しいなぁ~という思いで説明させていただきました。参加された皆さんはお気づきでしたか?皆さんの笑顔、「あれ?」という困った表情や不思議がる表情、そして、上手く動いた時の「やったー!」という表情は、子供たちと同じようにキラキラしていましたよ!

キラリドリームプロジェクトリーダー ダブルインフィニティコーディネート齋藤博美

先生方の様々な表情やリアクションを見せていただき、とても嬉しかったです!

是非、ご自身が実際に体験されたこのプログラミング経験を、教え子である生徒たちにも体験させてあげて欲しいです。

キラリドリームプロジェクトリーダー ダブルインフィニティコーディネート齋藤博美
プログラミング教育・・・何かと世の中を賑わせているこのテーマですが、それほど難しく考えることも無いのかなと個人的には思います。また、この指導要領を見る限り、コーディングを覚える事ではなくプログラミング的思考など通じて論理的思考力を育むことだと読み取れます。このため、あくまでも、プログラミング教育は論理的思考力の育成のひとつの手段でしかないという理解でおります。

とはいえ、せっかくプログラミングをする機会に触れるのであれば、教科の一部としてのプログラミングのみならず、新しいモノ作りの手段としてのプログラミングも進められたらどうかと思っています。夏休みの工作の代わりに一つのプログラムを作ってくる・・・「パパ&ママと一緒にこんなプログラム作ってきたよ!」なんて言葉が聞こえてきたら面白そうです。これからは、大人も子供も楽しみながらプログラミングに関わっていけたら素敵ですね♪

今回は、酒田市教育研究所視聴覚研究部の夏季研修会にお声がけいただきまして、本当にありがとうございました。関係者の皆様にはこの場をお借りしまして心より感謝申し上げます。また、積極的に「勉強しよう!」と思ってらっしゃる酒田市教育研究所視聴覚研究部に所属するたくさんの先生方にお会いすることができ、先生方の前向きな雰囲気に触れさせていただき、とても嬉しかったです。

少しでも皆様のお役に立てて、そして、先生方が指導される子供たちの笑顔がますます増えていただきますことを、心よりご祈念申し上げます。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
日の出直前の鳥海山や庄内地方を包み込むように流れている雲の様子がとても綺麗でした♪

酒田市教育研究所視聴覚研究部様 夏季研修会

「スクラッチ」を使って、子どもができるプログラミングの手法を学び、学習への可能性を探る
 第一部:スクラッチを使った学習への可能性(講演)
第二部:スクラッチプログラミング実習
主催:酒田市教育研究所視聴覚研究部様
日時:2017年8月4日(金)9:30~12:00
場所:酒田市立広野小学校
参加者:酒田市教育研究所視聴覚研究部の皆様(16名)
講師:齋藤博美(ダブルインフィニティコーディネート代表、NPO法人Yamagata1会員)

【プログラミング教育:これまでの実績と今後の予定※敬称略 ※2017/8/5現在

 (実績)
平成28年6~11月 東根市立東根小学校 パソコンクラブ(小4~6)
平成28年8月 東根職業訓練校 小学生プログラミング教室(小4~6)
平成28年12月 河北町職業訓練校 小学生プログラミング教室 (小4~6)
平成29年1月 東根職業訓練校 小学生プログラミング教室(小4~6)
平成29年6~7月 東根市立東根中部小学校     パソコンクラブ(小4~6)
平成29年7月 東根職業訓練校 実践プログラミング塾 入門編・初級編( 小4~中3)
平成29年7月 河北町職業訓練校 実践プログラミング塾 入門編・初級編(小4~中3)
平成29年8月 酒田市教育研究所視聴覚研究部 夏季研修会
(予定)
平成29年9月 東根市立大森小学校  パソコンクラブ(小4~6)
※メンター(指導者)育成&実証も兼ねる
平成29年9月 東根市立東根小学校  パソコンクラブ (小4~6)
平成29年9月 東根市立第三中学校  全生徒 技術の授業 (中1~3)

平成29年秋以降 大人向けプログラミング塾(メンター発掘~育成)

キラリドリームプロジェクトリーダー
ダブルインフィニティコーディネート代表
齋藤博美(さいとう ひろよし)

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