プログラミングはあくまでもそれを育む一つの手段としての位置づけです。
子供時代、私はゲーマーでした。ちょうど中学生の時に任天堂ファミリーコンピューターが発売され、ゲームにずっぽりはまったのは言うまでもありません。でも途中から「こうやったらもっと面白いのに」と思うようになりました。そして高校生の時は自分でゲーム作りをしました。キャラクターが思った通りに動いただけでも感動したことを今でも覚えています。
これは子供目線です。
どのように動いてほしいのかをしっかり「想像」し、そして、どうすれば思った通りに動かせるかを「思考」します。いくつもの試行をを繰り返しながらイメージを具現化していく過程において、様々なことを論理的に考え、イメージと現実のギャップを調整していく創造力を小学生から育てたいと思うようになりました。そして、子供たちの可能性を引き出し、将来的には、時代の流れを作れる人材を育成したい。願わくは、山形からそういうクリエイターをどんどん輩出していきたいと考えています。
これは大人目線。どちらかというと、親目線です。
ご存知の方も多いと思いますが、近年中に、小・中・高校生向けにプログラミング教育が義務化される流れにあります。どのような教育になるのか、その詳細はまだはっきりしていないかもしれません。しかし、突然「プログラミングするよ!」と言われても困るのではないかと思うのです。そこで、プログラミングがどういうものなのかを少しでも早く触れさせたいと考えました。自分の経験も踏まえて、みんな大好きな「ゲーム」を題材にしました。
これは、教育者目線です。
さて、前置きが長くなりましたが、早速、ゲームプログラミング開始です。
今回作っていただいたのは、制限時間内に画面右から左に向かって流れてくるライオンを避けながら、リンゴを取っていくゲームです。
リンゴを取れば+10点。
ライオンに当たれば-10点です。
今回も使用させていただいたのは、パズルゲーム感覚でプログラミングを学ぶことができる「スクラッチ」です。
まず初めに、プログラミングとは何かを説明させていただきました。
次に、実際にスクラッチを起動して、その使い方を覚えていただきました。
さぁ、いよいよプログラミングです!!
ゲームの始まりと終わりを決め、キャラクターを決め、キャラクターの動きを決め、当たり判定とその時の動作を決めました。
そして、キャラクターごとにプログラミングを進めました。
自分のキャラクタを上下左右に動かすにはどのように考えればいいのか・・・
リンゴをいろんな場所から表示するための方法は・・・
リンゴとライオンのプログラムの違いは・・・
当たり判定はどうすればよいか・・・
いきなり答えを出さずに、一旦みんなに考えてもらいます。
「どうすれば良いと思う?」
すると、
「こうすればいい!!」
という元気な声が返ってきます。
私:「よし、じゃぁ試してみよう!!」
子供たち:「やったー、動いたー!!」
この繰り返しです。
でもよく見ると、子供のみならず、付き添いの親御様の目もキラキラしている方がたくさんいらっしゃいます。
また、テキストから逸れて「こうしてもいいですか?」という声も殺到。
作ったプログラムを持ち帰られる方もたくさんおり、おかげさまでとても盛り上がりました。
子供たちの笑顔がとても印象的でした。
また、親御様からは
「親子共々、一緒に過ごすことが出来ました。自分で考え、色々なものを作る楽しみ、喜びが味わえたことが良かった」
「パソコンの奥深さを学んだ」
「子供が色々興味を持って育っていける機会だった」
「今後も続けてほしい」
との感想を頂きました。
小学生ゲームプログラミング教室
日時:12/23(金・祝) 13時~16時
場所:河北高等技能専門校
ダブルインフィニティコーディネート代表
NPO法人Yamagata1会員
齋藤博美(さいとう ひろよし)
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